2025 年 69 巻 2 号 p. 92-97
光学ミラ-に用いられる金属表面の平滑な局所加工を目的に,低密度で滑らかな球体形状を有するポリウレタン@シリカコアシェル粒子を回転ツ-ル加工とスラリ-ジェット加工の2種の加工法に適用した.Ni表面を約60 nmの深さに加工することでスラリ-条件が加工面粗さに与える影響を調査した結果,粒径変化の影響は加工法によって異なった一方,スラリ-濃度の増加が粗さを減少させる傾向が2手法で共通して示された.最適化したスラリ-条件では,いずれの手法でも視野約0.1 mm~500 nm四方の領域においてサブnmレベルの表面粗さが得られた.