2022 年 7 巻 2 号 p. 189-194
本稿では,東京2020オリンピック競技大会におけるバスケットボール(5人制・3×3)競技会場での活動を報告する.トレーナーとして本大会に参加したのは54名で,多くは国内トップリーグなどに所属し,英語スキルや医療資格を有していた.5人制と3×3で競技ルールは異なり,特にFOP内でメディカルスタッフに求められる役割は大きく違った.そのため,3×3の準備段階でドクターやトレーナーが様々な場面を想定しながら人員や備品の配置,緊急時の対応計画などを構築した.