日本細菌学雑誌
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総説
病原真菌の酸化ストレス応答
中川 善之
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2008 年 63 巻 3 号 p. 417-424

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抄録
酸素を利用して生命活動を維持しているほとんどすべての生物にとって,カタラーゼは酸素消費の過程で不可避的に生じる活性酸素の消去というきわめて重要な役割を担っている。また病原微生物に限ってみれば,生体内に侵襲して好中球等から受ける活性酸素による攻撃をかわすという点においてもカタラーゼは自身を守る盾でもある。真菌感染に対するカタラーゼの役割を明らかにすることを目的として作成したCandida albicansカタラーゼ遺伝子破壊株は,予想通りカタラーゼ活性を完全に消失するとともに,マウスを用いたモデル感染実験でも破壊株は弱毒株化し野生株に比較してより早くクリアランスされることがわかった。ところが破壊株は予想外なことに菌糸形成にも欠損を示した。菌糸形成はこの酵母の病原性発揮に不可欠であることが多くの研究により示されている。また本総説では最近提唱されている,moonlighting proteinとしてのカタラーゼやそれと同様な抗酸化酵素の細胞表層局在にも触れたい。
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© 2008 日本細菌学会
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