日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
Print ISSN : 0021-4930
ISSN-L : 0021-4930
走査電子顕微鏡による集落構成菌の配列に関する観察
臨界点乾燥法の応用
高木 篤勝本 哲央
著者情報
ジャーナル フリー

1976 年 31 巻 5 号 p. 637-648

詳細
抄録
細菌の集落を構成する個々の菌体の配列を知る上で, 走査電子顕微鏡的観察は有用な情報を伝える手段である。その際できるだけ自然の状態が保たれた, 変形の少ない試料を作るためには, 透析用のセルローズ膜上に菌を培養して集落を作らせ, CO2臨界点乾燥法を応用することによつて好結果を得た。供試した数種の菌について, 集落の肉眼的性状, とくに辺縁部の不正度, 表面の平滑さ, 粗性と走査電顕的観察との間に本来的の関連づけを行うことができた。
著者関連情報
© 日本細菌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top