日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
Print ISSN : 0021-4930
ISSN-L : 0021-4930
31 巻, 5 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 第1部 序論と光学顕微鏡的研究
    吉井 善作
    1976 年31 巻5 号 p. 593-612
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 花沢 重正, 上之原 和子, 加藤 英夫, 柳沢 龍治, 荻野 武克, 荻原 喜雄
    1976 年31 巻5 号 p. 613-620
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    嫌気性コリネバクテリウム及びプロピオニバクテリウム属の代表的な5菌株を選び, ICR系マウスに投与した後の網内系賦活, マクロファージ (以下Mpと略記) ライソゾーム酵素活性, 体液性および細胞性免疫応答に及ぼす影響, さらに抗腫瘍性などの諸活性を比較検索し, 次の諸成績が得られた。
    1) 脾臓, 肝臓の重量増加比はcafbon clearance能とほぼ相関し, Corynebacterium anaerobium 578>C.parvum0208>C.granulosum 0507>Propionibacterium avidum 0575>C.parvum11829株の順序であつた。
    2) 各菌株の腹腔内投与4日後採取したMpのβ-glucuronidase, acid phosphataseの細胞内含有量は前述の網内系賦活能の強力なものほど低値であるという逆相関がみられた。
    3) ヒツジ赤血球 (SRBC) 抗原に対する脾細胞Plaque forming cells (PFCs) 形成の促進効果や足蹠反応による遅延型過敏症の抑制効果にもかなりの菌株差があるが, 網内系賦活能の強さに必ずしも比例していなかつた。
    4) Ehrlich腹水癌およびsarcoma180に対する抗腫瘍効果はC.parvum 11829株は弱く, 他の4菌株は多少の差異があるけれども強い抗腫瘍性が認められた。
    以上の諸知見から, 嫌気性コリネおよびプロピオニ属の各供試菌株間には前記の諸生物学的活性にかなりの菌株差があり、これはおもにマクロファージの活性化に関連するものであると推論される。
  • 第4報 ヒト血清中の型別特異抗体
    茂田 士郎, 安永 吉男
    1976 年31 巻5 号 p. 621-628
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa) のA, B, D, E, I型菌の加熱死菌液よりLPS部分を精製し, 型特異抗原をえた。この抗原を用いて間接赤血球凝集反応 (IHA) を行うと, 免疫ウサギ血清との反応で他の型特異抗原と交差しないことを確認した。
    緑膿菌感染者および健康成人血清を, あらかじめ, 異型抗原プールで吸収した後, IHA法で型特異抗体を測定することができ, 感染者以外に健康成人にも抗体が存在することがわかつた。
    緑膿菌E型抗原に対するIHA抗体は, E型菌感染者では2-ME耐性でIgG分画にあり, 他の型の感染者および健康成人の抗体は2-ME感受性でIgM分画にあることがわかつた。使用した5種類の緑膿菌抗原のうちE型に対する平均抗体価, 抗体保有率はともに緑膿菌感染者においても健康人においてももつとも高かつた。
    緑膿菌分離株のLPS抗原を用いてIHA法により感染者のIgG抗体を測定することが, 本感染症の血清診断ならびに分離菌株の起炎菌としての決定に有用であろうと示唆した。
  • 藤沢 麻子, 久保田 米夫, 田中 修二
    1976 年31 巻5 号 p. 629-636
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Phosphoenolpyruvate: sugar phosphotransferase system (PEP・PTSまたは単にPTS) に遺伝的欠失があり, そのために各種の糖の利用がPlejotropic (多面発現的) に欠失するVibrio parahemolyticus (腸炎ビブリオ) の変異株 (PTS変異株) 多数を, 以前報告したmethyl-α-D-glucoslde選別法により分離した〇これらの変異株に見られる糖利用欠失のパターンは変異株ごとに著しく相違し, あるものではわずかに2種の糖の利用が欠失しているに過ぎないが, あるものでは用いた9種の糖のほとんどすべてにわたつて多かれ少なかれ利用欠失が見いだされる。しかしながら, これらの糖利用欠失の少なくとも一部は培地にcyclic adenosine3', 5'-monophosphate (cAMP) を添加すると正常にもどるので, このような糖利用欠失はPTS欠失の直接の結果として生じたものではなく, PTS欠失に随伴して生じる細胞内cAMP濃度の低下に起因する二次的な現象であると考えられる。他方, これらの変異株に見られるPleiotropyの多様性はcAMPの添加によりすべて解消されるわけではなく, cAMP存在下にあつても少なくとも3種の異なつた表現型を区別することができる。このような事実は, この菌のPTSを構成する特異的タンパク質 (酵素を含む) には2種以上の糖のリン酸化反応に共通に関与するようなものが少なくとも3種存在する可能性を示唆している。
  • 臨界点乾燥法の応用
    高木 篤, 勝本 哲央
    1976 年31 巻5 号 p. 637-648
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    細菌の集落を構成する個々の菌体の配列を知る上で, 走査電子顕微鏡的観察は有用な情報を伝える手段である。その際できるだけ自然の状態が保たれた, 変形の少ない試料を作るためには, 透析用のセルローズ膜上に菌を培養して集落を作らせ, CO2臨界点乾燥法を応用することによつて好結果を得た。供試した数種の菌について, 集落の肉眼的性状, とくに辺縁部の不正度, 表面の平滑さ, 粗性と走査電顕的観察との間に本来的の関連づけを行うことができた。
  • 猪野 茂, 佐久間 文久, 宇寿山 満
    1976 年31 巻5 号 p. 649-650
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1976 年31 巻5 号 p. 651-652
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1976 年31 巻5 号 p. 651a
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1976 年31 巻5 号 p. 651b
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1976 年31 巻5 号 p. 651c
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
feedback
Top