日本細菌学雑誌
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O12抗原を主抗原とする腸炎ビブリオ菌株のO抗原解析
石橋 正憲木下 喜雄宮野 啓一新原 富夫国田 信治竹田 美文三輪谷 俊夫
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1979 年 34 巻 2 号 p. 395-401

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抄録
1. 1977年台湾旅行者団体に発生した食中毒事例より分離したVibrio parahaemolyticus OP-204のO抗原解析を行つた結果,O12抗原を持つ菌株であることがわかつた。
2. V. parahaemolyticus OP-204の加熱死菌をウサギに免疫して得た抗血清を,O4, O7, O10群パイロット株加熱死菌で吸収することにより抗O12特異血清を調整することができた。
3. O12抗原を持つ菌株から抽出した主抗原とO10群菌株から抽出した主抗原とが免疫学的に異質であることを,ゲル内沈降反応によつて示した。
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