日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
Print ISSN : 0021-4930
ISSN-L : 0021-4930
細菌細胞のトポロジー
タンパク質の極局在を中心に
楠本 晃子小嶋 誠司本間 道夫
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 61 巻 3 号 p. 325-337

詳細
抄録
細胞の分裂面がどのように決まるかなど, 細胞のトポロジー決定は, 生物が形を決める上での根源的な問題である。単純な細菌細胞でも, 細胞の形の決定やべん毛の局在化の問題は, 現在も多くの謎があり, 研究が進められている。本総説では, はじめに, 細菌細胞の形の決定で重要な働きをしている骨格タンパク質についての研究の現状を紹介する。さらに, 細胞の極に局在する構造体やタンパク質を中心に研究を紹介する。明らかになりつつあるさまざまな構造物やタンパク質の極局在メカニズムについてレビューしたい。
著者関連情報
© 日本細菌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top