育種学雑誌
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てん菜褐斑病低抗性品種育成上における問題点
斎藤 健一細川 定治
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1964 年 14 巻 4 号 p. 247-258

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抄録
1)てん菜は生育時期によって罹病性は一定でなく,一般に地上部の生育曲線の極大点を境にして,旺盛な生育をする生育前期では生育後期に比較して抵抗性が強い傾向がある。2)気象的環境条件,とくに高温,多湿の条件によって低抗性は低下する。高温の限界は本試験では平均気温で27~8℃,最高気温で35~40℃程度,湿度は90~100%であった。3)一般に検定品種を異にしても,各地域から採取し,単胞子分離をおこなった各菌株の病原カならびに病原性の差異が統計的に有意であることが認められた。
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© 日本育種学会
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