育種学雑誌
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乾燥および湛水条件における剪葉処理がイネ品種の光合成パラメータおよび収量構成要素におよぼす影響
日向 康吉角田 重三郎Shigesaburo TSUNODA
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1985 年 35 巻 3 号 p. 292-300

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抄録
陸稲栽培における剪葉処理の効果を明らかにし,耐早性品種育成についての知見を得るために,水稲,陸稲,矮性稲を湛水および土壌乾燥両条件下で栽培して剪葉処理を施し,光合成速度および葉水分パラメーター(第1実験)と,収量構成要素(第2実験)を調査検討した.供試材料を1/5000aポットに1個体ずつ栽植し,対照区は湛水条件に保った.土壌乾燥区では,播種62日後に灌水を止め,捲葉が見られた時にポット当り1lの水を与え,その後10日毎に1lの水を与えた。第4回目の灌水後にテンシオメーターを10cmの深さに差しこみ土壌水分を計測した.第1回目の1l灌水時に,葉身長を計りながら,中央部で切断して全葉に剪葉処理を施した.
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