抄録
著者らは前報においてアワ(Setaria italica P. BEAUV.)の日長に対する出穂反応を調査し,基本栄養生長期間が短く,日長反応性が弱いI型,基本栄養生長期間が長いII型,基本栄養生長期間が短く,日長反応性が強いIII型の三つの型を見いだした.さらに,I型は比較的高緯度地域のアワに,II型は低緯度地域に,III型は西南日本の晩生アワに見いだされ,日長反応の型と地理的な分布との間に密接な関係が認められた(TAKEI and SAKAMOTO 1987).本報では,それぞれの型の代表的な系統を含む18系統を用いて,実験1)短日処理開始の時期,実験2)短日処理の継続日数,実験3)日長時間および実験4)播種日をそれぞれ変えた栽培実験をおこなった.その結果,それぞれの系統における花芽分化と幼穂の伸長に対する日長と温度の影響について以下のことがあきらかとなった.