育種学雑誌
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イネ突然変異系統における葉身の気孔密度の差異と遺伝
山下 浩佐藤 光大村武滝田 正西山 壽
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1995 年 45 巻 1 号 p. 105-106

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抄録
水稲葉身の気孔密度は気孔開度と同様に品種改良で簡便に扱うことのできる形質である.本研究では,突然変異系統を用い,気孔密度に関する遺伝変異と遺伝様式を明らかにする目的で実験を行った. まず,水稲品種「全南風」から誘発した突然変異2557系統を供試し,止葉葉身の中央部裏側のフリントをマニュキュアで作り,気孔密度を調査したところ,原品種「全南風」の気孔密度は538/mm2であり,突然変異系統では285-784/mm2に分布し,明らかに系統間差異が認められた(Fig.1)、さらに,気孔密度が700/mm2を越える系統から,原品種と外観上大きな差異がない突然変異系統(CM1290)を見いだした.
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© 日本育種学会
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