育種学雑誌
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Random ampIified poIymorphic DNA(RAPD)マーカ一を利用したイネ白菜枯病抵抗性遺伝子×a-1のタギング
吉村 智美吉村 淳Rebecca J Nelson苗 東華岩田 伸夫
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1995 年 45 巻 1 号 p. 81-85

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抄録

イネ自棄枯病抵抗性遺伝子×a-1は日本産自葉枯病菌I群菌にのみ特異的に抵抗性を示す遺伝子である.本研究ではRAPDマー力一による同遺伝子のタキングを試みた. 10塩基の任意な塩基配列をもつDNA断片をプライマーとして,Xa一1に関する近似同質遺伝子系統IR-BB1と,その反復親であるIR24から抽出したDNAを鋳型にPCRを行った.なお,予備実験としてIR24と,IR-BB1へのXa-1の供与親である黄玉とを比較したところ,20種のプライマーで約40の多型が検出され,1本のバンドを1遺伝子座と仮定すると,この組合せにおいては各プライマーあたり2遺伝子座をスクリーニングできると考えられた.

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