RNAは生命科学における多面的な機能分子である。mRNAの他に、tRNA, miRNA, lncRNAなどの多くのノンコーディングRNA(ncRNA) が知られ、細胞内の重要な生命現象を担う。近年、RNAワクチン、RNAバイオセンサー、RNA治療薬といった応用の高まりにより、機能性RNAを合理的に設計する技術の重要性は急速に増している。RNA設計には長らく逆フォールディングと呼ばれる手法が提案されてきたが、特に急速に興隆しているのが、機械学習を用いたRNA設計技術である。そこで本総説では、従来のRNA設計技術に触れながら、機械学習を活用したRNA設計の最近の現状と展望を整理する。