日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
症例報告
新生児高アンモニア血症に対する急性血液浄化療法―至適条件の考察
勝田 賢幸村 英文河田 耕太郎原 嘉孝栗山 直英中村 智之中島 葉子伊藤 哲哉西田 修
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2019 年 10 巻 2 号 p. 135-138

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抄録

新生児高アンモニア(NH3)血症においては,迅速なNH3値の低下が望まれる。急性血液浄化療法は強力なツールではあるが,新生児では十分な血流確保など困難が伴ううえ,至適な施行条件は定まっていない。血液浄化の原理からして,十分なクリアランスを得るためには,血液流量(Qb)の確保とその2倍以上の透析液流量(Qd)が必要である。我々は,先天性代謝疾患により,高NH3血症を呈した新生児2症例に対して,QbとQdの比率を保ちつつ,徐々に効率を上げることで安全に持続的血液透析(CHD)を施行できた。症例1ではQb 3.57mL/kg/min,Qd 1200mL/h=7.14mL/kg/h,症例2ではQb 4.55mL/kg/min,Qd 1800mL/h=9.09mL/kg/minまで効率を上げたところ,NH3値の低下を認めた。新生児高NH3血症に対しては,少なくともQb 3.5mL/kg/min以上とその2倍のQdを確保したCHDがNH3値低下に効果的であると思われる。

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© 2019, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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