2018 年 9 巻 1 号 p. 39-43
Plasma exchange with dialysis (PED)は選択的膜型血漿分離器(エバキュアープラスEC-2A)を用いて単純血漿交換を行いながら,その中空糸外側に透析液を流す血液浄化療法である。continuous PED (cPED)療法は48時間かけてPEDを緩徐に施行する。今回,急性肝不全に対してcPED療法を施行し,その有用性について検討した。cPED施行によりフィブリノゲン,総蛋白は有意に増加,INRは改善,クレアチニンは低下した。急性肝不全に対してcPED療法は急性血液浄化療法の一つとして応用できる可能性がある。