2018 年 9 巻 2 号 p. 129-132
【背景】救命センターにおいては,搬入時に受診歴や既往歴,基礎値の血清クレアチニン,尿量など不明な患者も多く,急性腎障害(AKI)や慢性腎障害(CKD)の診断に時間を要することが少なくない。そこで,当センターに搬入された敗血症性ショック症例に持続的血液濾過透析(CHDF)を導入した際の腎機能と生命予後を検討した。【方法】2014年1月から2016年3月に当センターに搬入され,CHDF導入時に敗血症性ショックであった40名の腎機能,生命予後を後ろ向きに検討した。【結果】年齢:70±16歳,APACHEⅡスコア:31点,28日生存率:85%,標準化生存率は3.4であった。70%にAKIを認めKDIGO基準の中央値は2であった。CKD症例も含めると敗血症性ショック患者の90%に腎障害が認められ,生存したAKI患者の4%が維持透析(HD)に移行した以外はAKIを離脱した。【結論】本症例群の70%にAKIを認めたが,良好な生命予後であった。