日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
症例報告
敗血症性ショック症例に持続的血液濾過透析を導入した際の腎機能ならびに予後についての報告
山香 修中村 篤雄福田 理史鍋田 雅和平湯 恒久萬木 真理子吉田 圭介内村 鴻一山下 典雄高須 修
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2018 年 9 巻 2 号 p. 129-132

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抄録

【背景】救命センターにおいては,搬入時に受診歴や既往歴,基礎値の血清クレアチニン,尿量など不明な患者も多く,急性腎障害(AKI)や慢性腎障害(CKD)の診断に時間を要することが少なくない。そこで,当センターに搬入された敗血症性ショック症例に持続的血液濾過透析(CHDF)を導入した際の腎機能と生命予後を検討した。【方法】2014年1月から2016年3月に当センターに搬入され,CHDF導入時に敗血症性ショックであった40名の腎機能,生命予後を後ろ向きに検討した。【結果】年齢:70±16歳,APACHEⅡスコア:31点,28日生存率:85%,標準化生存率は3.4であった。70%にAKIを認めKDIGO基準の中央値は2であった。CKD症例も含めると敗血症性ショック患者の90%に腎障害が認められ,生存したAKI患者の4%が維持透析(HD)に移行した以外はAKIを離脱した。【結論】本症例群の70%にAKIを認めたが,良好な生命予後であった。

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© 2018, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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