日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
躁病と ADHD:症状,病態,治療は共通か?
友田 明美
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 25 巻 4 号 p. 181-185

詳細
抄録
注意欠陥 / 多動性障害(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)は,年齢あるいは発達に不釣り合いな不注意,多動性 / 衝動性を特徴とする神経行動障害で,社会的な活動や学校生活への適応に困難をきたす。特に学童では 3 ~ 5%と非常に高い疾病率であり,早期の診断,適正な治療,および教育や医療面での専門的な支援が課題となっている。近年のいくつかの研究から,ADHD にはさまざまな疾患,例えば双極性障害(BPD),躁病などが併存することが指摘されている。しかし,児童青年精神科領域では,併存疾患の診断や,その病態把握,治療法のための客観的なエビデンスがまだ少ない。そのような中で,ドイツ,韓国,そして日本の研究者らが発表を行った。
著者関連情報
© 2014 日本生物学的精神医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top