日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
摂食症における腸脳相関最前線
酒本 真次
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 37 巻 2 号 p. 81-85

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抄録
摂食症は思春期を含む比較的若い年齢で発症し,脳・身体共に障害される致死率の高い疾患である。早期の診断や治療介入が重要であり,病態解明や治療法開発に向けた研究が進められている。近年,精神疾患の生物学的基盤として腸内細菌叢の関与が注目されており,腸内細菌叢と中枢神経系を結ぶ双方向のコミュニケーションは「腸脳相関(gut‐brain axis)」とよばれている。腸脳相関に着目した精神疾患の病態研究は,うつ病などほかのストレス疾患モデル動物では広く行われているが,摂食症においては腸脳相関を含む発症機序に関して未解明な点が多く,現在もさまざまな視点からの研究が進められている。本稿では,摂食症における腸脳相関の最新の臨床的知見に加え,モデル動物を用いた生物学的知見を,岡山大学で現在進行中の研究経過を交えて報告する。
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© 2026 日本生物学的精神医学会
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