臨床化学
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1, 5-Anhydroglucitol測定キット〔ラナAG® (アンヒドログルシトール)〕へのマルトースの影響
福村 幸仁押谷 節子牛島 義雄小林 功村橋 由紀梶原 敬三陣内 冨男田中 茂夫市村 純夫田島 茂薮内 正彦
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1992 年 21 巻 1 号 p. 43-48

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抄録
最近市販された1, 5-anhydroglucitol測定キット[ラナAG® (アンヒドログルシトール): 日本化薬製]が, 輸液中のマルトースの影響を受け, 異常高値となることを見出した。キットの原理は, カラム処理により夾雑糖類を取り除いたあと, pyranose oxidaseにより1, 5-anhydroglucitolを酸化し, 比色的に測定するものである。干渉の原因は, カラムに対する親和性が低いためにマルトースがわずかに漏れだしたこと, 発色試薬中に混入していたと思われるマルターゼにより, 漏れだしたマルトースがグルコースに加水分解されたこと, さらには, グルコースがpyranose oxidaseにより酸化されて発色したものと考えられる。
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© 日本臨床化学会
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