臨床化学
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ベタメサゾンの酵素免疫測定法
多河 典子西口 嘉乃小林 吉晴渡邊 富久子
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1992 年 21 巻 1 号 p. 49-54

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抄録
副腎皮質ステロイド剤ベタメサゾンの, 簡便で特異性の高い酵素免疫測定法 (ヘテロロガス, 競合二抗体法) を開発した。親和性, 特異性ともに優れた抗ベタメサゾン抗体を得ることを目的として, 4-(カルボキシメチルチオ) ベタメサゾン (4-CMT-ベタメサゾン) を合成し, ウシ血清アルブミンを結合させ, 家兎に免疫して抗血清を得た。標識抗原は, 4-CMT-ベタメサゾンにアルカリホスファターゼを結合させて作製した。本法は, 血清10μlを用い, ベタメサゾンを抽出することなく, 定量が可能であり, 最小検出感度1pg/tube, 測定可能範囲は0.1-100ng/mlであり, とくに特異性に優れ, 再現性, 添加回収試験, 希釈試験でも良好な結果を得た。
ベタメサゾン服用者の血清検体を本法で測定し, 併せて血中コルチゾール濃度を測定して, これらの血中濃度の推移を観察した結果, 本法は血清ベタメサゾン濃度定量に有用であることを確認した。
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© 日本臨床化学会
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