臨床化学
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ELISA法によるα1-アンチキモトリプシン測定試薬の開発と血清および髄液中α1-アンチキモトリプシンの測定
眞重 文子三上 恵世大久保 滋夫和田 博夫清水 輝夫星野 信広吉野谷 定美大久保 昭行
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1992 年 21 巻 1 号 p. 55-60

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抄録
Enzyme-linked immunosorbent assay (ELlSA) によるα1-アンチキモトリプシン (ACT) 測定試薬を作製し, 血清および髄液中ACTを測定した。この方法で, 100倍希釈血清あるいは髄液を5μl使用して, ACTを0.4μg/mlまで測定できた。本法の日差変動は, 髄液でCV 3.8% (n=10, x=6.3μg/ml), 血清でCV3.7%(n=10, X=451μg/ml)であった。添加実験では, ビリルビン, ヘモグロビン, 乳び, アルブミン, イムノグロブリンG, ハプトグロビン, α1-アシドグリコプロテインおよびプレアルブミンの影響は認められなかった。正常参考者の血清ACT測定値の平均値±標準偏差(X±SD)は, 447±85μg/ml(n=86)であり, 髄液測定値の又±SDは, 2.23±0.69μg/ml (n=11) であった。
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