臨床化学
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パーキンソン病における髄液中カテコールアミン濃度
山中 茂雄佐々木 匡秀影岡 武士武田 京子小倉 克巳雑賀 光一西田 政明清家 真人小野 雄弘森 惟明
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1996 年 25 巻 1 号 p. 14-19

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抄録
パーキンソン病 (PD) 11例および対照群としてジストニア2例, 本態性振戦患者1例において, 脳室内髄液と腰椎内髄液から得られた髄液中のカテコールアミン (CA)[ドーパミン (DA) およびノルエピネフリン (NE)] を高速液体クロマトグラフィーを用いて測定し, 次の結果を得た。1. PD群および対照群における脳室内遊離型NE濃度は, PD群と対照群との間に差は認められなかった。脳室内遊離型DA濃度は, PD群が対照群に比し低下していた。2. 腰椎内遊離型NE濃度および遊離型DA濃度は, PD群と対照群との間に差は認められなかった。3. 脳室内と腰椎内の遊離型CA濃度の比較では, 遊離型NE濃度は脳室内に比し腰椎内で高値傾向を示した。遊離型DA濃度は腰椎内は極めて低く, むしろ脳室内にそのほとんどが分布していた。4, L-threo-DOPSおよびL-DOPA-DCI合剤の投与により脳室内のNEとDA濃度は上昇していたがそのほとんどが抱合型であった。
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