臨床化学
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汎用自動分析機を用いたインスリンのラテックス免疫測定法 (LIA法) の評価とその意義
亀井 俊朗辻 直希竹谷 耕太中元 昌則山口 福美佐々木 文伸名引 順子池田 美千子田畑 伸幸工藤 隆原納 優
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2006 年 35 巻 1 号 p. 48-53

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抄録
血中インスリン測定は, 生活習慣病の基本病態であるインスリン抵抗性の指標として, 早期検出と経過観察に有用であり, ますます重要視されている。今回ラテックス免疫法 (Latex Immunoassay法)(以下, LIA法) を用いた汎用自動分析機による測定キット (以下, 本品) が開発されたのでそれを用いて, このキットの実用性について検討, 評価を行った。血中インスリン測定感度と範囲は2~100μU/mlで, 7.0μU/mlから95μU/mlまでの測定範囲ではCV2.0%以下と良好であった。検体の凍結保存は1週間まで安定であった。プロインスリンと交差性は見られず, 溶血, ビリルビン等の影響物質との干渉も見られなかった。RIA 法との相関はr=0.99, EIA法との相関はr=0.98と良好であった。測定時間はEIA法に比し, 短時間で測定できた。クッキーテスト施行時のインスリン反応は, LIA法, RIA法, EIA法ともに有意差は認められなかった。100μU/ml以上は希釈測定が必要であるが, 操作は簡便であり, 実用化の妨げにはならないと考えられた。
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© 日本臨床化学会
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