小児歯科学雑誌
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総説
食べ方から奨める小児期の食育
向井 美惠
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キーワード: 食育, 成長と発達, 食べ方, 五感
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2009 年 47 巻 1 号 p. 1-7

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抄録
平成19年6月に歯科系4団体から歯科関係者のための「食育推進宣言」が発信された。この宣言では,食育の推進にあたっては,五感を通じた味わいや寛ぎなどの食べ方を知識と体験を通して育むことが必要で,食べ物と食べ方の知識と体験があって初めて,食が健全な心身の糧となり,豊かな人間性を育むことができる,としている。

歯科領域が推進する食育の中核をなす「食べ方」は,乳幼児期,学童期に口腔領域の成長に伴って発達する。従来,発育期の口腔保健は主として小児歯科が担当している。そこで小児歯科関係者は,噛みかた,飲み方,味わい方などの「食べ方」」の機能発達期に本人や家庭への「食べ方」を主とした食育推進を担うことが望まれよう。

食べ方から進める小児期の食育は,従来の母子保健,学校保健などのライフステージでその時期の成長・発育程度に合わせて,五感を育てる咀嚼習慣の育成や味わい方などの食べ方を育てるのが基本で,そのような視点からの食育が望まれている。
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© 2009 日本小児歯科学会
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