臨床化学
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35 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 西村 俊秀, 加藤 冶文
    2006 年 35 巻 1 号 p. 5-9
    発行日: 2006/01/31
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 疾患プロテオームへのアプローチ
    西村 紀
    2006 年 35 巻 1 号 p. 10-23
    発行日: 2006/01/31
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 戸田 年総
    2006 年 35 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 2006/01/31
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 三善 英知, 谷口 直之
    2006 年 35 巻 1 号 p. 30-36
    発行日: 2006/01/31
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    肝癌の腫瘍マーカーとして広く知られるAFP (αフェト蛋白) は、肝硬変などの慢性肝疾患でも陽性を示すため、肝癌特異的なAFP-L3分画を測定することがある。AFP-L3分画というのはAFPの糖鎖にフコースという糖が結合することによって検出される。筆者らは約10年前にこの糖鎖合成に関与するα1-6フコース転移酵素 (FUT8) の遺伝子クローニングに成功し, ヒト肝癌で何故AFP-L3分画が産生されるかを研究してきた。またFUT8ノックアウトマウスは、生後3日以内に70%のマウスが死亡し, 生存例では肺気腫様の病変が認められる。最近ようやく, このFUT8ノックアウトマウスに見られる肺気腫様病変の発症機構の解明に成功した。本総説では, フコースという糖鎖1つに大きな生物学的な意味があることを, 疾患プロテオーム (この場合はグライコーム) の立場から紹介したい。
  • 基礎と臨床
    太田 浩良, 羽山 正義, 金子 靖典, 松本 竹久, 川上 由行, 熊谷 俊子, 久保田 聖子, 勝山 努
    2006 年 35 巻 1 号 p. 37-47
    発行日: 2006/01/31
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    Helicobacter pylori (H. pylori) は、1983年にWarrenとMarshallにより慢性胃炎患者の胃粘膜より分離培養されたグラム陰性菌である。H. pyloriの発見は、胃疾患をめぐる状況に劇的な変化をもたらした。慢性胃炎がH. pyloriという起炎菌による感染症として理解されるようになり、さらに, H. pyloriが胃十二指腸潰瘍、さらには胃癌、胃悪性リンパ腫に関連する重要な因子であることが明らかにされてきた。H. pylori感染胃粘膜にみられる病理組織学的変化は, 細菌側の因子とこれに対する宿主側の反応が絡み合って形成される。胃炎惹起や胃発ガンのメカニズムの解明が分子レベルで急速に進んでいる。H. pyloriの感染診断法には, 内視鏡検査を必要としない非侵襲的検査法 (尿素呼気試験、抗体測定法、便中抗原測定法) と, 内視鏡検査を必要をとする侵襲的検査法 (迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法) がある。それぞれの検査法には長所や短所があるのでその特徴を理解した上で選択することが肝要である。
  • 亀井 俊朗, 辻 直希, 竹谷 耕太, 中元 昌則, 山口 福美, 佐々木 文伸, 名引 順子, 池田 美千子, 田畑 伸幸, 工藤 隆, ...
    2006 年 35 巻 1 号 p. 48-53
    発行日: 2006/01/31
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    血中インスリン測定は, 生活習慣病の基本病態であるインスリン抵抗性の指標として, 早期検出と経過観察に有用であり, ますます重要視されている。今回ラテックス免疫法 (Latex Immunoassay法)(以下, LIA法) を用いた汎用自動分析機による測定キット (以下, 本品) が開発されたのでそれを用いて, このキットの実用性について検討, 評価を行った。血中インスリン測定感度と範囲は2~100μU/mlで, 7.0μU/mlから95μU/mlまでの測定範囲ではCV2.0%以下と良好であった。検体の凍結保存は1週間まで安定であった。プロインスリンと交差性は見られず, 溶血, ビリルビン等の影響物質との干渉も見られなかった。RIA 法との相関はr=0.99, EIA法との相関はr=0.98と良好であった。測定時間はEIA法に比し, 短時間で測定できた。クッキーテスト施行時のインスリン反応は, LIA法, RIA法, EIA法ともに有意差は認められなかった。100μU/ml以上は希釈測定が必要であるが, 操作は簡便であり, 実用化の妨げにはならないと考えられた。
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