臨床化学
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LD活性阻害を示す異常免疫グロブリンの解析とそのメカニズム
藤田 清貴亀子 文子佐藤 裕久吉岡 尚文櫻林 郁之介
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2008 年 37 巻 2 号 p. 161-170

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抄録
乳酸脱水素酵素(LD)結合性免疫グロブリンの性状, およびLD活性阻害を示す異常免疫グロブリンのメカニズムについて概説する。LD結合性をもつBence Jones蛋白例ではβ-sheet構造異常があることが初めて証明され, 構造異常に起因した結合様式であることが推定されているが, LD活性阻害を示す異常免疫グロブリンのメカニズムについては未だ明らかにされていない。我々はLD活性阻害を示す異常免疫グロブリンの解析を行い, そのメカニズムを探った。患者のLD活性阻害は4℃でより顕著で温度依存性が確認され, 免疫化学的手法により, LD活性阻害を示すのはIgA1-λ型免疫グロブリンと同定された。患者IgA1によるLD活性阻害は還元アルキル化処理, およびNADHによってブロックされた。患者IgA1分子の重合はLDとの相互作用に重要な役割をしている可能性がある。さらに, 患者IgA1分子の一部は, LD分子のNAD+結合領域に誤認され, そのポケットに入り込んでいる可能性が示唆される。
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© 日本臨床化学会
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