2023 年 4 巻 2 号 p. 13-20
デジタルツインの概念は,実空間を抽象化した仮想空間を作成し,仮想空間上で情報を加工して現実世界に反映するということになる.現実空間に対応する仮想空間を作成するための情報取得機能,仮想空間上で情報を共有・伝達する機能,また,情報を加工する情報処理機能,さらに,仮想空間で加工した情報を現実空間へアクションするやめの情報活用機能がデジタルツインコンセプトの骨格となっている.本稿では,デジタルツインに求められる機能について考察するとともに,現状デジタルツインの活用が期待されているユースケースを整理し,今後よりデジタルツインを社会に実装していく上で解決すべき課題を整理する.