2023 年 4 巻 3 号 p. 909-914
本論文では,地中レーダで得られるレーダ画像から物体をリアルタイムで検出することを目的に,YOLOv7と地中レーダのディスプレイをWebカメラで撮影した画像から物体の有無と4種類の物体検出を検討している.ここでは,砂場に空洞を模擬した発泡スチロール,木材,コンクリート,アルミの4種類の材質の物体を埋設し,2600MHzの地中レーダで学習用レーダ画像64枚を生成している.また,Cutoutにより64枚を192枚にデータ拡張し,学習に168枚と検証に24枚を使用して学習する.これら192枚とは別に64枚の検出テスト用のレーダ画像を生成し,10回の交差検証でWebカメラによるリアルタイムでの検出を評価した結果,物体の有無では正解率89%程度,4種類の物体では検出率39~83%程度であった.