AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
水を地域資源として活用した地域活性化活動の広報効果に関する分析ー福井県大野市における検討ー
今 洋佑森崎 裕磨馬場 優大藤生 慎帰山 寿章
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 2 号 p. 22-32

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抄録

地方自治体が地域活性化活動に取り組む目的の一つとして,いわゆるシティプロモーション,対外的な認知度や魅力度,評価等の向上があるが,その効果を定量的に把握する手法が十分に確立されておらず,事業を評価する際の課題となっている.本研究では,湧水のまちとして有名な福井県大野市の事例を対象として,水を地域資源として活用した各種取組の広報効果を計測すべく,過去15年間の福井新聞に掲載された記事から,水に関する単語が使われているものを抽出し,水という単語にかかるネガポジ解析を用いた分析を行った.その結果,シティプロモーションの取組の展開状況と,ネガポジ度の数値の推移との間に一定の整合性が確認され,シティプロモーションの成果を計測する手法の一つとして,地方紙の記事を用いたネガポジ解析というアプローチが一定の有効性を持つことが明らかとなった.

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© 2024 公益社団法人 土木学会
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