2024 年 5 巻 3 号 p. 719-729
本研究は,最終的に,局所最適解に陥ることなく,より良い最適解を高速で探索可能な,量子アニーリングを用いたトポロジー最適化手法の確立を目標としている.その基礎的な段階として,二次元トラスのトポロジー最適化を,量子アニーリングおよび一般化Benders分解法を用いて行う手法を実装するとともに,同手法の検証を行ったものである.特に既往の研究では実施されていない条件下で検証を実施するとともに,各種計算条件が計算結果に与える影響を評価した.検証の結果,提案手法は妥当な最適計算が可能であること,および提案手法で妥当な計算結果を得るためには,体積制約に関するペナルティ係数および最適計算過程の反復ステップにおける体積変化分の設定が特に重要であることが分かった.