2026 年 7 巻 1 号 p. 116-126
山間部にある砂防施設の点検はこれまで人力で行われてきたが,近年ではその一部の作業を UAV で行うようになってきている.UAV で撮影された動画や写真から砂防施設の異常を検知する方法は様々提案されているが,コストを抑え,検知に要する時間を短縮するには,AI による自動検出技術を活用する必要がある.本研究では日光砂防事務所管内の砂防堰堤を対象として,UAV を用いて様々な季節に異なる高度から砂防施設の撮影を行い,2 時期の画像を用いて位置補正と変状抽出モデルの適用により,変状判定を試みた.本研究から,同じ季節の 2 時期の画像を用いること,斜め方向の画角であること,撮影距離が離れていてもズームして画像取得することにより,異常の検知精度が高まることが分かった.