2026 年 7 巻 1 号 p. 267-278
本研究は,点群データでの構造物の出来形計測を念頭に,舗装を対象として,SfM/MVS 解析で発生するドーミングによる誤差を極力小さくすることを目的として実施した.SfM/MVS 解析の入力データ撮影時に,カメラの撮影角度を変化させ,撮影角度がドーミング抑制にどの程度寄与するか検証した.検証延長に対する最大ドーミング量の比率により評価した結果,撮影角度 0°では,計測不能となる大変形を生じたケースを除き,その比率は 4.88~5.93%であった.一方,撮影角度を 75°以上とすることで,この比率は 0.02~0.10%まで低減することがわかった.さらに,撮影対象の延長および撮影対象の特徴点量がドーミングに及ぼす影響についても検証した.その結果,最大ドーミング量は撮影距離が短いほど小さくなる傾向が確認された.また,特徴点量が多いほどドーミング抑制に効果的である可能性が示唆された.