2026 年 7 巻 1 号 p. 306-314
SfM/MVS による点群データの品質は撮影環境の照度に影響を受けると考えられるが,その影響を定量的に整理した研究は少ない.本研究では,SfM/MVS 解析が成立する最低照度および高品質な点群データを取得するための照度条件を明らかにすることを目的とした.照度を調整した講義室内で動画撮影を行い,これを入力データとして SfM/MVS 解析を実施した.なお,本研究では対象箇所を撮影した動線の映像が 始点から終点まで解析に使用されている場合を SfM/MVS 成立と定義した.検証の結果,本研究の範囲で は照度 346lx 以上かつ往復撮影を行うことでSfM/MVS 解析が成立することが確認された.また照度低下に伴い特徴点量が減少する傾向が確認された.さらに照度勾配環境では,低照度側から高照度側へ撮影した 場合に点群品質が向上することが示唆された.