2026 年 7 巻 1 号 p. 76-86
現在,日本全国でインフラ設備の老朽化が深刻な問題となってきている.その中でも橋梁の経年劣化が大きな問題となっており,この問題の対策として,橋脚間中央部のたわみ量の計測により橋梁の経年劣化を特定する研究が精力的に行われている.我々は画像処理技術を活用した橋梁のたわみ計測手法の開発に取り組んできた.より簡便な方法を提案するため,本論文では,計測対象である橋梁の上に単眼カメラを設置し,撮影された景色の移動量からたわみを計測する手法について提案する.たわみ計測の原理を述べた後,理想環境での本手法の実現性の検証,および,歩道橋での屋外計測による有効性の検証をまとめる.また,物体検出AIを用いることで,撮影対象の自動検出にも取り組んだ.