2026 年 7 巻 2 号 p. 254-261
本研究では,農業用管路の点検を目的として,遠隔操縦可能なクローラ型ロボットシステムを構築した.本システムは,カメラ映像に基づく遠隔操縦と可視画像記録に加え,LiDAR(Light Detection and Ranging)による三次元形状情報と,慣性計測装置(IMU)による姿勢補正用データの取得・記録を可能とする.さらに,特徴の乏しい管路環境を対象として,非反復走査型LiDAR を用いた停止点群蓄積とIMU に基づく姿勢補正を組み合わせたマッピング手法を適用した.熊本県内の農業用サイフォン式水路で現地実験を実施した結果,遠隔操縦による走行,映像取得,および管路の縦断形状・平面形状の概略把握が可能であることを確認した.