2026 年 7 巻 2 号 p. 81-89
本研究は,近年拡充されている都市域における点群データの利活用に向けて,点密度が低く粗密が混在する航空レーザ測量点群に対するPointNet++を用いたクラス分けへの適用性を評価した.東京都多摩地域の点群をCloudCompare で6 クラス(Building,Road,Vegetation,RailWay,Parking,ElectricWire)への分類を目的として,ラベリングし学習・推論を実施した.屋内点群を前提とする近傍探索条件に整合させるため,ネットワーク構造と学習設定を固定したまま点群スケールを調整し,Ball Query で十分な近傍点数を確保した.結果として,スケールを0.030 倍したケースで推論が安定し,mIoU,mACC,OA の各指標が最良値を算出した.点群のスケール調整は低密度航空点群への有効な前処理であり,それを用いることで,広域環境把握や防災応用に向けたセグメンテーションの実現可能性を示した .