2022 年 1 巻 1 号 p. 115-124
内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」では土木インフラの維持管理・更新・マネジメントに役立つ新技術が開発され,実用されている技術が多々ある.これらの新技術を地域へ普及展開するため,地域の大学を中心とする地域実装支援チームが全国に12チーム組織された.その1つである鳥取大学チームは,4つのロボット技術の適用性を検証する江島大橋での実証試験「江島大橋プロジェクト」を実施した.江島大橋プロジェクトでは,地域の橋梁点検への新技術の導入を目的として,ロボット技術開発者と地元建設コンサルタントが協働するとともに橋梁点検業務発注のための仕様書や積算の基礎資料を作成した.