2024 年 3 巻 1 号 p. 40-47
本研究では,FWDたわみ形状から直接的に路盤の健全度評価を行う方法として,NCHRPレポートで示されている路盤の圧縮ひずみ予測式に着目し,直轄国道でのFWD調査結果を用いて当該予測式の精度検証を行うとともに,日本のFWD運用条件に即した予測式の構築について検討を行った.その結果,NCHRPの予測式はFWDの多層弾性理論(MLET)解析結果とは乖離する傾向にあることがわかった.また,日本のFWD運用条件に基づいたMLET解析結果を用いて,圧縮ひずみ予測式と温度補正式の定式化手法および圧縮ひずみによる損傷基準値を示した.