2026 年 5 巻 1 号 p. 101-110
近年,埼玉県八潮市で下水道管に起因する大規模道路陥没が発生し,予防保全の重要性が高まっている.一方,社会資本整備審議会等は複数インフラを「群」として管理する地域インフラ群再生戦略マネジメントを提起しており,それに向けたインフラの老朽化に伴ったリスク評価や合理的な維持管理手法は重要であると考えられる.本研究では,これまでの既往事例を再整理し,下水道管に起因する陥没発生に影響を与える気温変化や地盤の内部侵食等による影響について考察した上で,新たに平均気温から陥没件数を推定する式を提示した.さらに,地盤分野やインフラ施設の維持管理等に関係する熟練者へのアンケート等により診断項目やランクの重み係数を定量化し,陥没予防に資する評価手法を提案した.