2026 年 5 巻 1 号 p. 111-120
本論文は,供用されている鉄道開削トンネルの建設記録として明文化されていない,または詳細に解説されていない設計法の変遷を分析した上で,鉄道事業に係る法律および省令と現行の性能評価法との整合について整理した.また,採用された土留め壁工法の施工技術の進歩や周辺地盤の変化,すなわち,駅部の深度化や地下水位の上昇などによって,躯体に適用される設計法の合理化が図られたことを明らかにした.既存の鉄道構造物の設計事例を対象に,性能評価法が異なる場合,部材の断面力算定に及ぼす影響を分析した.