2026 年 5 巻 1 号 p. 377-384
5年に1度の橋梁の定期点検が法令化されて3巡目を迎える中,従来点検に代わる効率的な点検方法が求められている.その中で飛行型ドローンによる点検は,リフト車や足場の設置が不要であることや,高架下条件に関わらず点検可能であるというメリットによって,現場作業の効率化や点検困難箇所の解消に役立つなど,接近点検の代替手法として注目されている.一方で,導入されて間もない技術であることから,経験不足に起因する人的ミスや機器トラブルなど,従来点検では想定していなかったリスクが生じる場合がある.本稿では,橋梁定期点検において飛行型ドローンを実践運用した経験に基づき得られた知見をもとに,実践上生じうるリスクとその対応について整理し,運用上の留意点について報告する.