土木学会論文集
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和文論文
鉄道構造物の調査に基づくコンクリート中への塩化物イオン浸透に関する研究
川村 力谷村 幸裕曽我部 正道鳥取 誠一長谷川 雅志東川 孝治
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2005 年 2005 巻 781 号 p. 781_193-781_204

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抄録

塩化物イオンに関する耐久性照査を合理的に行うためには, 構造物が置かれる環境条件を考慮して, 鉄筋位置における塩化物イオン濃度を適切に推定する必要がある. 本研究は, 全国の海岸線付近に位置する142箇所の鉄道コンクリート構造物の調査に基づき, コンクリート中への塩化物イオン浸透について検討を行った. その結果, 塩化物イオンの浸透状況は, 海岸線からの距離や, 日本海側や太平洋側などの地域の違い, さらに構造物が位置する周囲の状況によって異なることが明らかになった. また, 全国を3つの地域に区分して, 耐久性照査に用いる表面塩化物イオン濃度係数の値を提案した.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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