2005 年 2005 巻 787 号 p. 787_147-787_160
一般的に開断面箱桁橋と称される鋼逆π形箱桁橋ではコンクリート床版が硬化する前の架設時構造系の耐荷力が問題となる. そのため, 鋼逆π形箱桁断面の耐荷力性能を把握することが重要になってくるが, 鋼逆π形断面の耐荷力性能に関する実験的研究は行われていない. そこで, 本研究は実験により鋼逆π形断面の曲げ耐荷力特性を明らかにした. さらに, 既往の研究で提案されている一軸対称I形断面プレートガーダーの曲げ耐荷力算定式を拡張することにより鋼逆π形箱桁橋の曲げ耐荷力算出法の提案を行い, 実験結果との比較によってその妥当性の検証を行った.