土木学会論文集
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和文論文
既設鉄道鋼製ヒンジラーメン橋脚の簡易な耐震評価手法
安原 真人市川 篤司三木 千壽
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2005 年 2005 巻 794 号 p. 794_101-794_114

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抄録

鋼製ヒンジラーメン橋脚 (以下, ヒンジラーメン橋脚) を用いた橋梁は, 重要な交通機関の交差部に採用され, 地震被害によっては社会的な影響も大きく合理的な耐震評価手法の確立が望まれている. 耐震評価に際しては, 桁や支承を含む橋梁全体系に対して3次元挙動を評価する必要があるため, ヒンジラーメン橋脚については精度を確保しつつ, 極力簡便にモデル化する必要がある. 著者らは, ヒンジラーメン橋脚のほか, その隅角部や脚柱部ヒンジ支承を部分的に切出した試験体の正負水平交番載荷実験を実施し, これらの弾塑性挙動を実験的に把握した. 本研究では簡便かつ実用的な耐震評価手法として, 材端バネを有する線材要素でヒンジラーメン橋脚をモデル化する方法について検討した. 特に, 隅角部や脚柱部ヒンジ支承のモデル化の方法を検討し, その妥当性を実験結果から検証した.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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