土木学会論文集
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和文論文
グローバル・アライアンス間の競争を考慮した国際コンテナ貨物輸送市場モデルの開発とその適用
竹林 幹雄黒田 勝彦金井 仁志原 進悟
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2005 年 2005 巻 800 号 p. 800_51-800_66

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抄録
本稿では, 寡占化が進行する国際コンテナ貨物輸送市場をモデル化し, 港湾諸政策が市場に与える影響を評価する. まず, 寡占化を考えるにあたり, 世界的な同盟船社群間に量的競争を仮定する. キャリアの制御変数はリンクの輸送能力ではなく, 実在する航路の輸送能力として定式化を行った. 次に荷主には確率配分を仮定し, 定式化を行い, 最適化条件の導出を行った. 2000年のアジア発着コンテナ市場を対象とした再現性の評価を行った. 最後に2000年時点での港湾諸費用の変化による感度分析を行った結果, スーパー中枢港湾指定を行うことで3大湾へのトランシップ貨物の集荷量が増大することがわかった.
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© 2005 公益社団法人 土木学会
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