土木学会論文集
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ロッドミルによる製砂方法に関する研究
三村 通精鈴木 勇上野 勇細谷 浩正
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1959 年 1959 巻 65 号 p. c1-c17

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抄録

ロッドミルでつくつた砕砂の粒度は, 普通の破砕条件の下では, 原料の岩質・粒度には無関係に, その粗粒率が決まれば実用上一定の分布とみなすことができ, また粗粒率は破砕エネルギーすなわち原料の供給量を変化させることにより簡単に調節できる。したがつてロッドミルで砂をつくる場合の粒度の管理は非常に簡単で, 特別の粗度調節用機器は不要であると考えられる。また破砕に必要なエネルギーは岩質によつて著しく異なるから, 砂を経済的につくるためには, 比較的破砕抵抗の少ない岩石を選定することが肝要である。奥只見ダムの製砂プラントは, 原料に破砕しやすいカコウ岩を用いてロッドミルの機械寸法の減少をはかり, またハイドローリックサイザーなどの粒度調節機器を一切設備しなかつたが, 実際に運転した結果, 生産量・粒度とも満足すべきものであつた。

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