土木学会論文集
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方向分散性を有する波浪による箱型係留浮体の動揺に関する研究
池野 正明丸山 康樹平口 博丸鹿島 遼一
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1992 年 1992 巻 447 号 p. 65-74

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抄録

本研究は, 多方向不規則波浪場における係留浮体の動揺計算法を開発し, これと模型実験とにより, 発電所を想定した箱型係留浮体の動揺特性を検討したものである. 提案手法による計算結果は実験結果を適切に再現できることを示した. 入射波の主波向に平行な運動成分は, 一方向波の動揺量の方が多方向波よりも大きいが, 主波向に直角な運動成分は, 逆に多方向波の動揺量の方が大きい. これらの特性は入射波の方向分散性が増すにつれ顕著になる.

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© 社団法人 土木学会
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