土木学会論文集
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有限要素法による節理性岩盤の複合降伏モデルに関する研究
佐々木 猛吉中 龍之進永井 文男
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1994 年 1994 巻 505 号 p. 59-68

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抄録
岩盤内には, 微小クラック, 節理などの潜在的および顕在的な不連続面が存在する. これらは岩盤構造物の掘削面周辺岩盤の局所的な変形と安定性に支配的な影響を与える. 本研究では, 岩盤の変形を微小クラックを含む母岩と特定の方向を持つ節理群によるものの和として表した. また降伏モードは, その応力状態が各要素の降伏条件に最も早く達したものとする複合降伏モデルを提案した. 以上の理論を地下空洞および斜面モデルへ適用し, その有用性を確認した.
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© 社団法人 土木学会
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