土木学会論文集
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日本海沿岸で観測された流れの特性
佐藤 愼司
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1995 年 1995 巻 521 号 p. 113-122

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抄録
新潟海岸と石川海岸の水深15mの地点で観測された波・流れの連続記録を解析した. いずれの海岸においても, 低気圧が通過し強風が継続した後に, 海岸付近の平均水位が上昇し, 海岸に沿う向きの強い流れが観測された. 流れの流速は, 気圧, 平均水位, 風速と相関が高く, これらとは3~20時間の時間遅れが認められた. 鉛直方向に積分した運動量方程式を用いて数値実験を行った結果, これらの流れは主として風応力とコリオリカによって維持されていることがわかった.
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© 社団法人 土木学会
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