抄録
ラボラトリープラントの実験結果をもとに簡単化された動力学的モデルを構築し, 計算値と実測値の比較からその有用性について検討を行った. さらに動力学的解析を通してパイロットプラントの合理的な設計条件に関する検討を行った. 実測値とモデルによる計算結果はほぽ一致し, 本モデルの妥当性が示された. 本モデルによる流入基質濃度が5.5~7.39-COD/l (難分解性有機物0.469-COD/lを含む) の実処理プラントの合理的な設計条件の設定およびその性能評価を行うことができ, 本モデルは工学的な有用性を有すると考えられる.